modo 501ではオクルージョン・シェーディングが、マテリアル・レイヤーに追加された。
これはオブジェクトの隙間など閉鎖領域に対して陰を描く機能で、401以前にも「Render Output」-「エフェクト」内に搭載されていたが、ノイズが多く使い勝手が悪かった。
今回からはマテリアルごとに調整が可能になり、陰影や風化などを強調したシーンを作成することが出来る。ただし帯域照明とは別プロセスで描かれるので、設定には注意が必要。
「レイヤー追加」から、「Processing」-「Occlusion」で追加できる。
これは、「Occlusion」レイヤーなしの画像。
「ブレンドモード」を「乗算」に、その他デフォルト設定のままでレンダリング。
「分散」を100%に、色1の「アルファ」を25%にした画像。
またオクルージョン・シェーディングは、内観パースのように閉じた空間全体にも適用が可能。
こちらは「Occlusion」レイヤーなしの画像。
こちらは「Occlusion」あり。壁や床の取り合いなどに陰影が描かれる。
GI(帯域照明)を使っても陰が乏しく、オブジェクトに接地感が足りない内観シーンなどでは、補助的にオクルージョンを使用することにより、シーン全体の精度を上げずにメリハリのある画像が作成可能になったといえる。