MODO801では、 間接照明の計算に、ハイブリッドレンダリングが搭載されました。
そこで従来からある放射照度キャッシングとモンテカルロ 法、そして新機能MC/ICハイブリッドの大域照明計算の比較を行いました。
各画像は外部光源(HDRI)を設定した単一開口の内観シーンで、比較的ノイズが発生しやすい条件としてます。
放射照度キャッシングのみ (放射照度レイ数はデフォルト)でGI計算したもの。
輝度差が激しいため、入隅や出隅にフィルタリングのノイズが出てしまう。
MODOのイラディアンスキャッシュは非常に優秀で、放射照度レイ数を増やせばノイズは概ね消すことは可能。計算時間はあまり増加しない。
しかしながら放射照度キャッシングはその仕組み上、細かなデティール描画に限界がある。MODOのレンダリングは速さに重きをおいてチューンナップがされているためか、時間に対する品質はある程度で頭打ちする傾向がある。
また、MODOにはフィルタリングを行わないモンテカルロ 法も搭載されている。
こちらは正確な描写が可能だが非常にノイズが出やすい。
間接レイ数を増加すれば品質はあがるが、レンダリング時間は極端に延びる。
801から搭載された MC/ICハイブリッドレンダリングは、モンテカルロの正確な計算結果を、高速かつ滑らかな描画の放射照度キャッシングにブレンドすることが出来る。
間接レイ数を上げても、計算時間の大幅な増加はない。
デティールの再現に有効なモンテカルロ法を用いているため、品質を追い込みながらも高速にすることが可能だ。
801では701で搭載された環境インポータンス機能も大幅に改良されている。EISのオプションにチェックをいれると輝度ノイズも取り除かれて、光の描写がより正確になる。こちらも実用レベルのスピードで高品質な画像が出力される。
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